※2018年~2020年の約2年間の不妊治療記録です。(現在は治療を終了しています)
不妊の原因がわかったときのお話です。
私自身、この病気のことを100%理解できておりませんが、(単に難しいのと合併しているので複雑)こういう原因もあるのだなくらいに読んでいただけたら嬉しいです。
皮膚科での血液検査
数年前からたまに謎の湿疹が出ることがあり、タイに来てから皮膚科に通っていました。
詳しく血液検査した結果、抗核抗体の数値が陽性、全身性エリテマトーデスという膠原病の中の1つである病気の可能性があるとのこと。
治療が必要なほど数値は高くはないが、基準より高めということで陽性でした。
皮膚科主治医の先生に「なかなか子供ができない原因に関係ありますか?」と問うと
影響はあると思うとのことでした。
全身性エリテマトーデスとは⇩
この病気は、英語でsystemic lupus erythematosusといい、その頭文字をとってSLEと略して呼ばれます。systemicとは、全身のという意味で、この病気が全身のさまざまな場所、臓器に、多彩な症状を引き起こすということを指しています。lupus erythematosusとは、皮膚に出来る発疹が、狼に噛まれた痕のような赤い紅斑であることから、こう名付けられました(lupus、ループス:ラテン語で狼の意味)。発熱、 全身倦怠感 などの 炎症 を思わせる症状と、関節、皮膚、そして腎臓、肺、中枢神経などの内臓のさまざまな症状が一度に、あるいは経過とともに起こってきます。その原因は、今のところわかっていませんが、免疫の異常が病気の成り立ちに重要な役割を果たしています。
指定難病センターHPより引用
この結果を聞いた時、この自己抗体があることで精子抗体もあるのではないかと不安になりました。
すぐさまSAFEのPさんにLINEで連絡し、検査の結果と精子抗体の検査をしたい旨を伝えたらSAFEでは精子抗体の検査はできないとのことでした。
ちょうど3ヶ月後に日本へ一時帰国する予定があったため、日本で検査することにしました。
タイから日本のかかったことのない不妊治療専門の病院へ電話し、事情を話したら快く予約を受け付けてくれました。(日本で治療しない患者の検査をしてくれるのかと不安でした)
日本には約2週間の滞在予定だったので、帰国したら早めに来院してほしい、検査結果に時間を要するものは検査できない可能性もあると言われました。
希望していた精子抗体の検査は約1週間ほどで出るそうです。
日本での診察
先生との診察の前に認定看護師?さんとの問診からスタートしました。
今までタイでどんな検査をやって、今はどんな方法で妊活しているのかなど聞かれました。
タイで行った検査の結果は全て持ってきていたので、全て見てもらいました。
AMH検査はしてなかったので、タイに戻ったらやった方がいいと言われました。
なぜかSAFEでは検査しましょうとならなかったんですよね。なぜだろう…
看護師さんとの話が終了したあとは、内診と先生と診察があります。
皮膚科での検査結果を見てもらい、した方がいいであろう血液検査の項目を教えてもらいました。
保険が適用される項目もあれば、適用外の項目もあるそう。
した方がいい項目を全て検査すると約2週間かかるとのことでしたが、急いで検査してくださり、なんとか帰国日ギリギリに結果を聞くことができました。
検査の結果
こちらが受けた項目と検査の結果です。
気になっていた精子抗体はなかったものの、ループスACという項目に引っかかりました。
これは抗リン脂質抗体症候群という動静脈血栓症や習慣性流産などの不育症疑いということでした。
抗リン脂質抗体症候群(antiphospholipid syndrome, APS)は血中に抗リン脂質抗体とよばれる 自己抗体 が存在し、さまざまな部位の動脈 血栓症 や静脈血栓症、習慣流産などの妊娠合併症をきたす疾患です。APS患者さんの約半数が全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus, SLE)を合併し、二次性APSとよばれますが、SLEを合併しない患者さんも約半数おり 原発性 APSとよばれます。
難病情報センターHPより引用
タイに戻ったら病院で不育症の検査をした方がいいと言われました。
この段階では数値は高くないものの、妊娠も流産も経験していないのに不育症!?とショックを受けました。
費用
血液検査をした日の会計は29,310円、結果を聞きに行った日は620円でした。
血液検査の中に保険が効かない項目があったので、思っていたより高額になりました。
でも今まで検査しても大きな原因は見つからなかったので、不妊の原因であろう病気がわかり、
これさえクリアできれば…という思いにもなりました。
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